6月22日、長崎でのライブのMCで、俺の親爺のことを、うっかり話してしまった。この際、うっかりついでに、老人としてアル中として、メロメロな余生をおくっている、俺の親爺の足跡をたどってみるか。
親爺は、米海軍佐世保基地で弾薬など爆発物を仕切っていた人物で、通称【マイク】と呼ばれていた。世間で、ヒップホップ原人が、MCナンテロとかMCカンテロとか名乗って、パンツ下げてッヨーッヨーッと肩こり歩きし、ひとりジャンケンする随分前から、親爺はマイクだった。カンゴールをかぶった黒人がッセイホーオッ!といいながらグーとチョキを繰り返す何十年も前から、親爺はマイクだった。ちなみに親爺の日本名はシゲルで、マもイもクもない日本人だ。
どの段階で、親爺がラッパーになったのか、MCマイクになったのか、俺はしらない(笑)。自慢の言葉を韻を踏んで、巧みにラップする現場を見たことはない。自慢話は多かったが、ライムは踏んでなかった(笑)。ただ、ツイストしてる瞬間は見たことがある(笑)。これが黒人の踊りだと言いながら、左右の親指を交互にベロに付けながら、ソウルフルに腰を振ってるとこも見たことがある。あれは何ダンスだったのか?
ご機嫌なときだけ、チーク・ダンスを姉貴に教えてる風景も記憶にある。「もっと相手のウエストを引き寄せて、自分のヘソを付けて〜そう〜そのイメージ〜。」とか言って実践してたなあ。きゃあ〜。
でも、ラップしてるところは聞いたことない。GOD DAMN YOU !〜ガッデァムユー!とか、<人をなじる、非難する英語だけを、怒鳴り散らしてる男>という印象が、親爺のイメージ。だから、【マイク】という通称に音楽的な関係はなかったはず。
あっ!、そうか、大声で怒鳴るからマイクなのか?それが、きっかけなのか?なじるとき、一番言ってた言葉が、SHUT UP !〜シャラップ!あ〜あ〜あ、シャ・ラップか。シャ・ラップ専用のラッパーか!それで、マイクさんかあ。な〜んだ。
今度、酔っぱらってない数分間に、速攻で取材してみようみよう。
ま、とにかく、アメリカ人の海軍将校や軍曹たちが、俺んちに宴会に来て、親爺をマイクと呼び、日本人の宴会スタッフも、親爺をマイクさんと、呼んでいた。俺が物心ついたときは、親爺はマイクだったのだ。
しかし、仕事が仕事、爆弾や弾薬を扱う仕事だけに、命にかかわる危険が伴うので、テンションが上がり、<怒鳴る事が仕事>だったのかもしれない。と、ヤツのためにフォローを入れておこう。ね、マイクさん。(コレ親孝行)
ところで老人MCマイクは、今日もテレビの前で、日本酒に酔いメロメロを味わいながら、来る日も来る日も大相撲の、次の場所を待っている。
*つづく*テーマ:伝説の人物 - ジャンル:小説・文学
- 2007/06/24(日) 19:56:33|
- マイクのブルース
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