*前回の話* THE BRIGHTON BAR / ザ・ブライトン・バーの中には、ホールの壁にぎっしりと、そこでプレイしたアーティストの名前が、それぞれの字体でプリントされていた。
DAMNED, THE VIVRATORS, HELMETS,THE STRANGLERS ・・・等フムフムと唸らせるバンド名の中に、BON JOVOIを見つけたときの驚きを、是非帰国したら、<ツアーおどろ記>に書かねば!と、さっき思った。

またここを訪れたとき、俺たちの名前が、この壁に刻まれているのだろうか。フフフ。俺っち、ライブハウスの楽屋の落書きや、壁のバンド・ステッカー貼りがキライでさ。一回もやったことない。でもここのは、店が誇ってるからか、いい感じに見えた。とさ。
それはさておき、この日は
FANTASYS CORE / ファンタジーズコアにとって、テレビ用のライブ収録の日でもあったので、ライブ前にコメント録りがあった。番組名は、【REAL ROCK TV】という肝いりのタイトル。カメラクルーは3人。完全にラモーンズ・スタイルの革ジャンにオカッパ?ヘアーの女の子を中心に、ナーヴァスなディレクターと、親近感を持たせるための触媒役なのか、韓国系のアメリカ人がニコニコしていた。
早速インタビューが始まったが、ビリヤード台の前で始めたのが大失敗。前述のサミー、この町の仕切り役サミーが、TVクルーにファッキンファッキンを連発。とにかく邪魔する。サミー弊害だ。カメラが回っているときでさえ、俺の背後に回ってきて、耳元で囁く。メディアを信用するな。テレビ局は、ファックだ!クソ食らえ、TV局。テレビは嘘つきだ。マオよ、だまされんじゃねえ!......どこの国も、ロッカーはTVという悪魔に、純粋に攻撃的に立ち向かう狼なんだべ。でもサミー、おらぁ、長崎国からここに来る前から、取材オッケーって言った以上、受けるさ〜。(さ〜は、沖縄風)
『だからサミー、オマエはTVは見るな。死ぬまでジュークボックスだけを聴け。』すると、サミーは、
「女房が俺を呼んでる。ちょっと家に帰ってまたくる。」だと。
『サミー、ビリヤードの勝負がついてない。髭のラリーがオマエの番だと吠えてる。』
「女房が、TVが壊れたって言ってる。TVを修理しなきゃ!帰ってこいだって。女房が......女房が......」
???なんじゃ、そりゃあ。こわもてサミーは恐妻家だった。おい、TVは、ファッキンなんだろ、ほっとけよ〜、あ、いっちゃった。
『サミー、TVの修理をするとき、オマエは絶対、テレビを見るなよ。だまされるぞ〜。』

実は、奴がサミーって名前だったかどうか、酒ボケの俺は覚えてなくて。ヴァン・ヘイレンにいたボーカルの、サミー・ヘイガーに似てるからサミーと書いとるとです。だって毎日違うキースやジョンと挨拶交わすもんだから。サミー、あしからず。
2006年11月5日のUSツアーより。photo by Jackie.
*つづくテーマ:旅行日記 - ジャンル:旅行
- 2007/05/09(水) 18:51:19|
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日本では、店の名前にBARがつくと、カウンターだけの小さな店を想像してしまうが、アメリカでは、必ずしもそのイメージではにゃあよ。ニュージャージー州のLONG BRANCHにある、
THE BRIGHTON BAR / ザ・ブライトン・バーは、そんなひとつ、大きなクラブだった。渋谷クアトロよりやや大きいぐらいかな。ステージも広く、お客さんもたくさん入りそう。
俺たち、
FANTASYS CORE / ファンタジーズコアが、ザ・ブライトン・バーに、ロードインしたらすぐさま、その町の、仕切ロッカー、サミーが絡んできた。『おう。おまえらジャパンか。よく来たなあ。俺はサミーだ。オマエは?魔緒か。よっしゃ、マオ、今夜を最高にしようぜ、イエーッ!よっしゃ、俺はビリヤードやっからよ、マオはジュークボックスで、俺が勝つための音楽を選んでくれえ。ほら、金は、この通り俺が入れるからよう、選曲はオマエがしてくれえ。4曲ぐらいイッチャッテくれえ。何をかけるかって?オマエの好きな曲に決まってるぜ、ヘイ!』
こういう時は、選曲をはずすと、そこまで怒らんでもよかやっか!?と、ファッキンファッキンを連発されるので、要注意。とりあえず、歌にファッキンが多いイギー・ポップを4発、ジュークボックスにぶち込んでおいた。そこんとこイギー・ポップよろしく!
プールに腰掛けていたサミーは、そのケンカの強うそうな腕っぷしで、その辺り一帯に睨みをきかしてる太い血管腕で、キューを握りしめると、キューの先端に息を吹きかけ。意気揚々とビリヤードの球を突き始めた。相手は、対バンの
MAU MAU TSUNAMI / マウ・マウ・ツナミのギター、ラリーだった。アゴ髭がミゾウチまで長く陰毛のような髭質で、なんか偉い男。二人は親友に見えた。
ところがだぜ、そこでサミーのプレイにアクセルを噴かすはずのBGMが..........BGMが、イギーじゃなかった!なんと、よりによって、ジョージ・ハリスン。ジョージ・ハリスンが、むせび泣くように女々しくすすり歌う名曲、<ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス>(邦題:ギターが泣いている)だった!(ココ知る人ぞ、爆笑)
プールに上半身を折り曲げ、キューの先端で球をクラッシュ寸前のサミーが、大声を上げて天を仰いだ!『ワオ!マオ!この曲は、オマエが選曲したのかぁ!ファッキン!ファッキン!』
『NONONONONO!』さすがの俺も、早口で、NOを連発したもんだ!『ええ?、俺がこんなん、選曲するわけなかやっか、サミー!オマエこそファッキンばい!』はめられたかと思った。これを機会にパンチピンチポンチかと思った。ここは、スカッと普通にイギー・ポップの【ワイルド・アメリカ】がかかるとこやん、ジュークボックスさん、、、こら。日本人差別か、おい!
すると、俺より先にジュークボックスにリクエストしていた、アメリカン・ブリブリ・ウーマンがバーのカウンターで、ジョージ・ハリスンのむせび泣きに、酔いしれながら体をくねっていた。俺はその背中を指差し『ヘイ、サミー、これ、彼女の選曲だっぺ。』
『そうだよなあ、ブラザー。マオがこんなん選ぶわけない!』サミーはスグ引いた。実は俺、ジョージ・ハリスンも好きなんだけど、今、それ言うところじゃないので、グッとこらえて、『オフ・コース!』と叫んだ。俺は地道に、イギーポップの順番を待った。ピンク・フロイドやマーズ・ヴォルタより長く感じたジョージ・ハリスンだった。
でもサミー、
そんくらいで、ファッキンファッキン言うなさみー!

写真や名前より奧が広く中も広いザ・ブライトン・バー。
後ろ姿の金髪パーカーウェアが仕切り屋サミー。
2006年11月5日のUSツアーより。photo by Jackie.
*つづくテーマ:海外旅行記 - ジャンル:旅行
- 2007/05/07(月) 13:46:01|
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